丸山不二夫 日本 Java ユーザーグループ会長からのメッセージ

私たちは、4月23日、様々なコミュニティの全国コミュニティとして、「日本 Java ユーザグループ」を立ち上げます。

Java が生まれて12年がたちました。現在では、Java は、エンタープライズの巨大な基幹システムから手のひらにはいる携帯のシステムまで、多くのところで用いられています。各種の IDE など Java 開発環境の整備も進み、IT の世界では、Java は中核的な開発言語の一つとしての地位を固めつつあります。

一方では、開発の現場では、Java での開発はルーティン化が進み、その意味では、Java 言語のコモディティ化も進んでいるように見えます。ただ、Java の言語仕様は拡張され、パッケージの増大は続いています。また、多数の JSR と多くのオープンソースの Java プロジェクトが存在し、SOA などの新しい技術の中心部分に Java の技術が利用されるなど、変化し拡大を続ける Java の世界の全体像を把握することは、必ずしも容易ではありません。また、Java の世界の拡大に伴って、各種の Script 言語と Java との相互乗り入れが進行するなど、Java とそれ以外のIT技術の接点は、ますます広がっていくでしょう。

重要なことは、コモディティ化と陳腐化は違うということです。携帯や PC は、現代では典型的なコモディティですが、その普及は引き続き、巨大な市場とビジネスチャンスを生み続けています。Java についてもおなじことがいえます。Java の拡大した世界は、新しいビジネスにとって、引き続き大きな可能性を持っているのです。

Java の利用は、成長期・安定期を経て、今また、新しいフェーズに突入しようとしています。去年、発表された、Java のオープンソース化は、Java の大きく拡大した戦線を、あらためてまとめ上げて、新しい方向に牽引する大きなきっかけになると私たちは考えています。私たちが、今回、結成を目指した背景には、そうした状況認識があります。

私たちは、日本における、Java 技術の一層の向上・発展と普及・活性化が、日本経済の発展と活性化に寄与し、日本の IT 産業の国際競争力を高める可能性を持っていることを確信しています。

私たちは、コミュニティのコミュニティとして自己を特徴付けました。何よりも、すでに存在している多数の Java コミュニティ間の情報の交流が、Java コミュニティ全体の活性化につながると考えたからです。地方と東京、上級者と初心者、社会人と学生、Java と非 Java コミュニティとの情報の交流は、日本の Java 技術の振興に大きく寄与すると確信しています。

当面、私たちは、次のような行動計画を持っています。

  • Java 技術を発信・交流する Web サイトを立ち上げ、会員を ML に組織します。
  • 初級・中級者を対象とする「Java 基礎セミナー」を首都圏で開催します。
  • 地方のコミュニティと連携して、「全国行脚セミナー」を行います。
  • 毎年、春と夏に「Java コミュニティカンファレンス」を開催します。

この間、私たちは、新しい「日本 Java ユーザグループ」の性格について議論をして、趣意書を起草してきました。こうした会の趣旨に賛同される方は、是非、日本 Java ユーザグループに参加されることを期待します。

 

2007 年 4 月

設立準備委員会 代表 丸山 不二夫