最新Javaテクノロジーを体験 ハンズオンラボ

サン・マイクロシステムズ 岡崎 隆之

JavaOneというといろいろなアナウンスが期待されるキーノートや最新技術を紹介するテクニカルセッション、あるいは猛烈なディスカッションが行われるBOFを想像されるかもしれませんが、ハンズオンラボ(体験学習)というプログラムもあるのはご存知でしょうか。今回はハンズオンラボの1スタッフとして参加しましたので、スタッフ側の視点でレポートをご紹介します。また、本レポートでは特に、これらそれぞれの詳しい内容よりも、ハンズオンラボの雰囲気についてお伝えして行きます。

ハンズオンラボでは最新技術をただ聴くだけではなく、自分の手で試しながら 知る事ができます。近頃は最新技術でもダウンロード可能なチュートリアルやブログを参考にすれば同等の学習を自宅でも可能ですが、それをあえてJavaOne会場で受講することの魅力は次のようなポイントがあるためです。

  • ソフトウエアや環境を整える手間が省ける
    新しい技術を習得しようとする際に最も手間がかかると感じる部分は環境の準備です。しかし、こういったハンズオンラボに参加するとそういった煩わしい部分をスキップして楽しい最新技術を体験する部分だけを味わえます。
  • わからない事はすぐに質問できる
    会場にはハンズオン教材の作者やハンズオンのスピーカー、またはその教材をよく理解し、そのテクノロジーに関してスキルのある助手(JavaOneのハンズオンラボでは助手の事をProctorと呼んでいます)がいるのですぐに質問をして疑問を解消する事ができます。
  • とにかく最新技術である
    ハンズオンラボの教材作者は常に最新技術で、カッコイイ教材になる事を目指しています。これは、よくテストされた製品の、よくテストされたトレーニング教材とはやや趣が異なるということです。このため、教材が前日に更新されるということもあります。

ハンズオンラボの風景
(写真:ハンズオンラボの風景)

さてそんなハンズオンラボですが、今回は次の4つのハンズオンラボのProctorを担当しました。

  • HOL-4410 Benchmarking and Profiling Web 2.0 Applications for Performance
    Ajaxを使ったWeb 2.0アプリケーションに対して負荷テストを行ったりプロファイリングでシステムのチューニングをする方法を学ぶハンズオンラボです。負荷生成ではfabanというツール、プロファイリングではNetBeansProfilerの使い方を学びます。
  • HOL-3360 Taste the Special Features of the GlassFish Project
    GlassFish v2の新機能を堪能 するハンズオンラボです。サーバからコンテンツをプッシュするテクノロジ 「Comet」や自己管理機能などの使い方を学びます。
  • HOL-1420 Nonintrusive Monitoring of Java Technology-Based Applications with Java Management Extensions (JMX) Technology, JConsole, and Aspect-Oriented Programming: Using a Spring Application as an Example
    オープンソースのAOPモニタリングツール Glassboxを使ってSpringframeworkのサン プルをJMXでモニタリングする方法を学びます。
  • HOL-3350 Make Java Technology and .NET 3.0 Interoperability Work With WSIT
    Project Tangoで知られるWSITを使い、.NET 3.0アプリケーションと、Javaアプリケーションをセキュアに相互接続する方法を学びます。

それぞれ最新技術ではあるものの、JavaFX等の見栄えの良い(誰が見てもクールな)ハンズオンラボと異なり、管理技術やミドルウエア機能など比較的見た目が地味なものでした。筆者が特に印象的だったのはWSITのハンズオンラボの際に一人の若いエンジニアが相互接続ができて、画面には一行だけ結果が表示されるのを見て「Coooool!」と言っていた事でした。近年のITイベントは技術色よりもビジネス色が強くなりつつあると筆者は感じていますが、このような基盤技術の部分で素直に「Cool」と感じられるようなエンジニアがわんさかといるというのがこのJavaOneというイベントを魅力的に感じさせる大事な部分だと改めて実感しました。