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Java EE Guardiansへの支援表明と活動紹介

日本Javaユーザーグループ(以下、JJUG)は、Java EE Guardiansの呼びかけに賛同し、その活動を支援することを表明します。そして、その活動内容を日本のJavaコミュニティに紹介します。

Java EE Guardiansとは
Java EE Guardiansは、Java EEの仕様策定において、Oracleの推進力が弱まっていることを懸念し、この改善を目指すための活動です。

ご存知の通り、Javaに関する仕様策定はJCP(Java Community Process)を通じて行われています。Javaのサーバサイド仕様であるJava EEは、現在、Java EE 8の仕様策定に向けて議論が行われています。しかし、Java EE 8の仕様策定は遅延を始めており、そこで中心的な役割を果たすべきOracleの活動量が落ちている状態です。

JJUGで注目しているMVC 1.0においても、仕様策定を推進するスペックリードであるOracle社の人物がメーリングリストへ返信していない状態が続いています。同様な状況が他の仕様においてもうかがえます

Java EE Guardiansは、こうした状況を懸念して結成され、James Gosling氏をはじめとした多くの人々やユーザーグループが活動への支援を表明しています。

Java EE Guardiansは、現状についてOracleへの改善要求を行い、Java EEの推進は推進力がある企業に移管していくべきである、といった提案を行っています。

より詳しい情報は以下のスライドを確認ください。

なぜ支援を行うのか
JJUGは、Java EE Guardiansの呼びかけに賛同し、その活動を支援します。Java EEの活性が失われることは、Java全体の将来にとってよいことではありません。

日本においてJava EE Guardiansの活動を紹介し、OracleがJavaへの注力を弱めているという印象はJavaの未来への不安をかきたてることになるかもしれません。しかし、そもそもJavaはOracleだけのものではありません。Javaを使う人がいるからこそ、Javaは発展してきました。であれば、コミュニティがJavaの現状について懸念を表明し、健全な未来にむけて活動を行うのは重要だと考えます。

なお、この支援表明はJJUGが「Java EEの利用を強く推奨する」という意味ではありません。Javaのサーバサイド技術は多様です。しかし、Java EEがあるからこそJava技術の標準が明確になり、ベンダーも含めたエコシステムが生まれ、より多くのユーザーがJavaを利用する助力になっていることは間違いありません。

JJUGは、この取り組みへの支援を通じて、Java EEだけではなく、Java全体が活性化し、今後も定期的なリリースが行われることを強く望みます。

日本のJavaコミュニティの皆さんへ
Java EE Guardiansが活動をおこなっているのは、Javaにおいてコミュニティ活動が健全に機能し、Javaの未来にむけて一致団結しているということを意味します。

ぜひ、この問題に対して議論してください。OracleをはじめとするJava EEベンダーへ話を聞いてみてください。そうした活動がJavaをより発展させるものと信じています。